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史上最悪にして、史上最強の、女が家に来た。 超わがまま爆撃弾を喰らい、超負けず嫌い地雷を踏み、私はボロボロ。 暫く再起不能。
「来る時は、電話して。」とあれだけ口うるさく言っているにもかかわらず、奴はアポなしに来る。 爽やかな日にきらめく爆撃の閃光のようだ。 新たに自分で買ったであろう、金のブレスレットをちらつかせ、「いいでしょ?素敵でしょ?」 はい、綺麗ですね。 「ヨメはないの?かわいそ〜。」 ・・・ほっとけや・・・ しかし、オットちゃんが買ってくれたトルコ石のブレスレッドを目ざとく見つけた奴は、 「なんで金属アレルギーのヨメがこんなの持ってるのよ!!!」 ガキのようにほっぺを膨らせる。
いきなり台所へ向かう。 断りもなく冷蔵庫を開けて、品定め。 「ろくなもの置いてないわね。家の方がもっといいわ。(優越感)」 その後、頼みもしないのに冷蔵庫の掃除。 ・・・やめてくれ〜・・・ あ、いいですよ。後は自分でやるし、やれますから。 ・・・あっ、しもた!!・・・ 「なによ!あたしはヨメのために良かれと思ってやっているのに〜〜〜!!!」 ヒステリックに喚き倒し、広間へダッシュ。ソファでさめざめと泣く。 ・・・疲れる・・・ 声掛けても仕方なし。そのまま放っておく。
突然思い出したように。 「家の息子、ジェラルディンがパソコン欲しいって言ってるのよ。でも家、貧乏でしょ?そんな高価なもの買えなくって。」 上目遣いで見る ・・・買えってこと?・・・ 今、金ないし、無理ですね。 「あら、じゃあ、ヨメのパソコンでもいいからさ。頂戴!無理ならレンタルってどお?」 はあ?はあ?はあ? てめーのぶっとい腕に着いている、金のブレスレットを全部売れば、パソコンぐらい買えますよ。 子供を思う親なら、それくらいするでしょうね。 ・・・あっ、しもた!!・・・ 「なによー!ちょっと発展国から来たからっていい気になってんじゃないわよー!!キーーー!!」 ・・・そんなん言われてもなぁ・・・ 散々喚きちらした末、すっきりして帰って行った。 私はストレス発散道具か?
カッパドキアに来た時は、奴はとても親切やった。 他の人から、「ヨメちゃんは、トルコよりもっと貧乏な国から来た、結婚で良い生活を得ようとする人と思ってたらしいよ。」と教えられた。 ところがどっこい、違うんですな、これが。
オットちゃんが日本に来て色々遊びに周って、その時の写真を見せに行った。 奴は嫉妬で怒り狂い、私の目の前で写真ビリビリに破いた。持ってきたお菓子も投げられた。 奴の旦那が怒って拳固で奴を殴ったら、鼻血がドピューと出て、写真やらお菓子に飛び散って、あたしの服も返り血が点いた。 ま、写真はネガがあるから大丈夫やけどさ。破るなんてなー。 ご主人は、「これに懲りずまた来てください。」 と言ってたけど、行かない。怖くて行けない。
引越し祝いの品もビビッた。 割れた手鏡に、針が23本ついたケバケバしい造花。
いやー、いくら私の存在がムカつくとはいえ、ここまでするもんか? ま、奴が今度着たら、もう来んといてくれ。とはっきり言うことにしよう。
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